緑度母天珠は知っていますか？

老天珠から伝わる古い紋様で女性の守り神として人気があります。

なぜ女性の守り神なのか。

その理由はグリーンターラ、緑ターラ菩薩にありました。

タラ菩薩（多羅菩薩 多羅仏母 tara ）とは

多羅菩薩とは、観音菩薩から生まれた菩薩です。

観世音菩薩が沢山の人の苦しみを救いきれないと慈悲の涙を流した場所に蓮華が咲き生まれた女神と言われています。

左目の涙からは緑ターラ菩薩、右目の涙から白ターラ菩薩が生まれたと云われています。

引用：浄土宗　安養山往生院　勝念寺　右：緑ターラー菩薩像

救いを求める人がいればすぐに駆け付けられるように右足を蓮から出して表しています。

多羅、「ターラー」という言葉はサンスクリット語で「あらゆる苦しみから救う事」という意味があります。

チベットでは、観世音菩薩の化身として特に緑ターラ菩薩は人気があります。

なぜ女性の守り神と言われているかというと、以下のような理由からだと思われます。

【”統的仏教では、女性には五障があり、修行が適さないので男性に生まれ変わって成仏する（変成男子）という思想がありました。
しかし、ターラー菩薩は、女性の体のままで成仏するという誓願を発し、これを実現した女性尊とされています。”】

引用：織田信長 観音 多羅 チベット 霊場 |京都伏見 勝念寺

多羅菩薩は女性のままで成仏するという女性の願い、女性の悩みを解決したこともあり特に女性に人気があります。

多羅菩薩の種類、二十一多羅とは

多羅菩薩で有名なのは、やはり緑多羅菩薩と白多羅菩薩。

でも実は緑ターラ菩薩の後にもターラ菩薩が生まれ合計二十一のターラ菩薩が生まれています。

绿度母、月色白度母、紫磨金色母、如来顶髻母、吽音叱咤母、帝梵恭奉母、胜伏他方母、大怖救度母、三宝严印母、欢悦威德母、解厄圣度母、月相冠冕母、烈焰圣度母、颦眉圣度母、安乐柔善母、明觉吽度母、震撼三界母、灭毒圣度母、天王所敬母、消疫圣度母、具光胜度母

その為、二十一眼天珠はこの二十一多羅菩薩の守護があると言っている方もいます。

緑度母天珠の意味 効果効能とは

緑度母天珠（リョクドボ）-女性の守り神-

チベットで有名な緑多羅菩薩（グリーンターラ）を表し、持ち主の迷いや苦しみ、あらゆる災難を取り除くと云われている。

緑度母＝緑多羅菩薩＝緑ターラ菩薩＝グリーンターラ

サンスクリット語では、ターラーtaraと呼び、意味は瞳や救済を意味します。

漢訳される際には、度母や救世主仏母とも言われています。

緑度母をそれぞれの文字を説明すると、

緑色の体の菩薩様です。
緑は春の色。大自然の豊かな緑に覆われ、草木の成長や万物の命が本質です。
緑の大地の様に豊かな道徳を持ち、善良な心で万物を成長させます。

「度」とは救いを意味します。
度化とは、人々を教え導いたり迷いや悩みから救う事を言います。

「母」とは徳行（道義にかなった良い行い）をする事で、母性の厚徳の道により千世界の心を表現すると云われています。

緑度母天珠のお守りとは、慈悲の心は人々に潤いを与え、利益をもたらし喜びと希望が得られます。

女性の守り神とも云われ、家庭や恋愛、願い事を叶えてくれるお守りとして人気があります✨

女性に特化したお守りとしてはグリーンターラの緑度母天珠が真っ先に浮かびます。

女性ならではの悩みや不安や困っている事を解決するためのお守りとして緑度母天珠を選んでみてはいかがでしょうか。

緑度母天珠に関連する天珠たち

見た目が似ているという事もあるのですが、如意樹という名前で緑度母天珠を見かけます。

コチラの写真は左から、緑度母天珠、金銭釣天珠、如意天珠です。

緑度母天珠の説明で、緑の意味からこの草木の成長の紋様が如意紋様に草木が芽生えたという説明がありました。

この草木というところが如意樹という名前に繋がったのかもしれません。

確かに金銭釣天珠の釣り針紋様に若芽のような線を足せば緑度母天珠の紋様になりますね！

ただ調べても如意と緑度母の関係は確認できませんでした。

現在緑度母天珠の事を如意樹天珠と言っている人はいないので、関係ないかと思います。

このブログで紹介した天珠をリンク張っておきます。