天珠の理論 トーテム 紋様の秘密に迫る- 老天珠 ジービーズ –
チベット仏教を辿ると古代インドに辿り着くと「天珠の紋様の起源」では紹介しました。 さらに深堀して、その古代インド思想を読み取りたいと思います。 この資料も、老舗天珠製造会社の上肯社がまとめた資料になります。 古代インド思想において、宇宙を創造する成分は水、火、地の三大元素から構成されています。 それぞれが円、三角、四角と呼応しています。 そして形と色は一体両面です、詳しく説明します。 【 〇 】 円 円形状は、宇宙現象界の「週而復始(絶え間なく巡ること)」の理であり、宇宙動力の源です。 天は白色で、日、月、星が放つ無限の光明を象徴しています。 【 △ 】 三角 三角形状は、人体の血液循環系統であり、人体エネルギーを創造する基礎です。 人は赤色である。 (陸上動物の血の色。赤血球、白血球、血小板の三角関係を指す) 精、気、神が顕示する微妙な生命力を象徴しています。 【 □ 】 四角 四角形状は、自然界の一切の物質が産出する力(磁場)で、凝縮と増強作用を有します。 地は黄色であり、水、火、風が構成する物事の始まりを象徴しています。 〇と△と□の単純な紋様、古い図形は、 宇宙の運行と人類の思惟を包括し、人類の思想と行動を左右します。 科学が発達した現代においても、世界の起源、物理現象、化学現象、生物現象等のほとんどは仏教思想と深い関係にあります。 事実、諸仏菩薩、天地の神々、宝石と自然科学は、どれも宇宙生命の共同体なのです。 仏は衆生であり、衆生は仏であり、不同は同です。 最も重要なことは自性の心にあり、それは全宇宙の生命の本源を含蓄しています。 天は円です。 如来の智慧の徳相であり、上天部(金剛界)の符号と同じ形です。 地は四角です。 衆生の土台であり、大地の母(胎蔵界)の符号と同じ形です。 「四角と円形」は宇宙であり(上下が四角。『週而復始(絶え間なく巡ること)』、仏教密宗の壇城です。 つまり、四角と円で作られた仏壇は、トーテム思想により、宇宙の景観と諸仏菩薩の境地を表しており、「果位」と見なすことができます。 同時に、授教者の祈願の違いにより化現する「授証」、すなわち「帰依」も表しています。 天珠の図形は、古インド・バラモン教の護摩法(home)を踏襲し、密宗「五輪法界塔」の象徴的意義に追随しています。 基本的な護摩の火供法は、以下の通りです。 半月 鉤召 精神意識の喚起 三角 降伏 魔障敵人の降伏 大円 息災 災難罪障の消滅 四角 増益 福徳智慧の増長 これらは道家の「陰陽五行」の説法と通じており、天地万物一切の根本です。 科学的な観点から言えば、図形のプログラミングを通して、初めて情報伝達の媒介となり、本来の機能が発揮できるIC基板と同じです。 天珠のトーテム思想は、一種の方程式であり、宇宙エネルギー磁場の符号なのです。